ヨーグルトは発酵食品なのに体を冷やしてしまう
発酵食品は消化を助けるだけでなく、腸に多いリンパ球の免疫活性を高めてくれます。
ヨーグルトは発酵食品の代表で、ブルガリアやカスピ海沿岸のコーカサス地方など、長寿の地域でよく食べられ、ヘルシーフードとして最近さらに人気です。

ところが、ヨーグルトは発酵食品なのに、実は体を冷やしてしまいます。また、腸内細菌の組成を腸内細菌叢といいますが、これは個人差が大きく、人はそれぞれ自分だけの細菌叢をもっているといわれています。ヨーグルトに含まれる善玉菌が、その人の腸内細菌になじまなければ、菌は生きられません

インドでは体を冷やさないように、ヨーグルトをカレーに混ぜたりして、温めて食べる習慣があります。ヨーグルトを温めたら、善玉菌が死んでしまうと思われる人もいるかもしれませんが、なにも善玉菌は生きている必要はないのです。死んだ善玉菌の菌体は、腸の中にもともと存在する善玉菌のエサになるからです。花粉症を治すときに使う善玉菌は、死んだ菌のほうが有効だという論文もあります。

腸が弱っていると効果が半減
手軽な乳酸菌系の食品や飲料を大量に摂取しても、腸が加齢やストレスで弱っていると、それを使いこなすことができないため効果は半減します。

腸は副交感神経とダイレクトにつながっていますから、ストレスなどで副交感神経の働きが下がると、とたんに腸の動きが悪くなってしまいます。そのため、ストレスを感じやすい人は、便秘や下痢になりやすいのです。

常習性の便秘は少食が原因の場合が多いので、しっかり食事をとることです。穀類・根菜類・イモ類・豆類など、食物繊維を含む食品を意識してとってください。

食物繊維には、水に溶ける水溶性と溶けない不溶性があります。とくに水に溶けない不溶性食物繊維は、腸に達するまでに水分をたっぷり吸収し、大きく膨れることで腸を刺激、便をやわらかくして排泄をうながします。不溶性食物繊維は、大豆、インゲン豆などの豆類、玄米、大麦などの穀類、ゴボウ、トウモロコシなどの野菜類、キノコ類などに多く含まれます。

また、もともと冷え性や血行不良がある方は、腸管にびっしりと張りめぐらされている毛細血管に血液を送ることができず、血液が十分に行き届かないため、腸をしっかりと動かすことができません。

下痢も便秘も、主因の1つは冷えです。どちらもおなかが冷えて血行が悪くなり、腸が十分に働かなくなることで起こります。

日本人にはヨーグルトより、味噌、キムチ
日本人は牧畜民族ではないため、もともと乳製品をとっていませんでした。そのため、日本人は欧米人に比べて乳糖を分解する能力が極端に低いので、ヨーグルトやチーズよりも、和風か東洋風の発酵食品のほうが適しています。
発酵食品をとりたいなら、味噌、しょうゆ、酢、納豆、ぬか漬け、キムチなどがおすすめです。これらは体を温めてくれますし、善玉菌を増やすのに効果的です。