ダイエット用サプリや医療品のメリロートで肝機能障害になる

サプリ医薬品にも食品にも使えるメリロート

ダイエット用サプリメントの原料のひとつメリロートは、ヨーロッパからアジアにかけて広く分布するマメ科のハーブ。

有効成分のクマリンには血行をよくする作用があるため、 ヨーロッパでは消炎剤として、日本ではおもに痔の薬に使われています。

ただし、厚生労働省の区分では医薬品にも食品にも使っていいことになっています。そのため、血行改善作用に着目して、むくみやセルライトを取り除くダイエット食品として販売されるようになりました。

そのメリロートを摂取した人に肝機能障害が起きていることが、厚生労働省から公表されました。二つのケースで、ともに被害者は女性です。DHCのメリロートとブルーベリーエキスを同時に摂取。自覚症状はなかったものの、5 月の健康診断で肝機能値の上昇を指摘されて、7月まで入院しました。

担当医師は、
①他の薬物や健康食品は摂っていない
②ウイルス性肝炎などの可能性は否定されている
③商品の摂取を中止したところ症状が改善されたことから、

二つの商品が原因であると判断。保健所に通報しました。

医薬品の5倍の成分を含む健康食品
同様の被害報告を受けた国民生活セン夕-は、11社のメリロートを含む市販健康食品をテスト。

その結果、一日の摂取目安量に含まれる有効成分クマリンの量が医薬品の2倍から5倍もある商品が3品目ありました。 DHCの場合は2~3倍。

これらは、医楽品より効き目があるというわけです。 DHCに確認したところ、たしかに一日の摂取量を3粒から2粒へ減らしたそうです。

しかし、国民生活センターのテストはその変更後に行われたもので、1日2粒でも医薬品の服用量を超えています。


メーカーも国も責任を取らないその後、厚生労働省は健康食品の摂取量に関する指針として、つぎのような内容の通知を出しました。

「成分が医薬品として用いられることがあるものについては、原則として、医薬品として用いられる量を超えないように設定すること」通知ですから、メーカーに対して法的な強制力はありません。それでも、厚生労働省によれば、「厚生労働省が医薬品の安全性として把握している量を超える場合は、 事業者が安全性を担保するべきである」ことを意味するそうです。



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