加工食品を購入するときは原材料表示に注意する
原材料表示に注意する!

製造者は国内の企業でも原科は輸入品
加工食品を購入するときには、食品添加物だけでなく原材料に何が使われているのか、どこの国でつくられたものかも確認しましょう。かつては加工された地域を原産地として表示することができたので、なかには、ブランドとして認知されている生産地を加工地にして、 あたかも原料の原産地のように表示するケースもありました。

こうした表示は消費者の誤解を招くため、2004年に加工食品品質表示基準が改正され、加工食品全般について産地名が加工地と原料原産地のどちらを示すかはっきりと表示しなければ.ならなくなったのです。さらに国内で製造された20種類の加工食品については、原料原産地表示が義務づけられるようになりました。

このように、ここ数年で品質表示についてさまざまな改正が行われ、 消費者が安心して購入できるような環境が整いつつあります。表示されている情報をきちんとチェックして、求める安心かどうか確認します。

表示は購入するときにチェックしなければ意味がありません。食品にかぎらず、買い物をするときには、 まっ先に価格をチェックする人が多いですがこれからは原料原産地のチェックを合わせてするよう心がけましょう。



原材科表示チェックで注意すること
原材料は食品添加物とそれ以外に区分されます。 原則として、 使用さている原材料をすべて表示する必要があります。原材料にアレルギーを含む食品がある場合には、どれに何が含まれてるのかが明記されます 国内でつくられた加工食品は、20食品群に主原材料の原産地表示が義務づけられています。

原材料は、重量が多いものから順に表示されます。食品添加物はそのうしろに、使用した量の多いものから順に表示されます。

表示方法は物質名を記載する(例「キシリトール」「甘草」など)

目的と用途名を記載する(例「甘味料{キシリトール}」「着色料{甘草・力ロテン色素など)

同じような効果があるものを一括名で表示する(例「香料」「調整剤」「乳化剤」など)方法と、大きく3つに分類されています。

複合原材料は表示を省略してもよい
2種類以上の原材料からなる原材料を「複合原材料」と呼びます。 原材料の場合はそのうしろに()書きで、重量の多いものから順に表示します。

ただし、原材料の重量に占める割合が5%末満もしくは、複材料の名称から原材料名がわかる場合には省略できます。 そのため、弁当の鶏のから揚げ、ハンバーグのように、原料がはっきりわかるもの、しょうゆ、マヨネーズといった調味料のように、重量の占る割合が少ないものは原料が省略されます。 主な原料が国産の場合は「国産」、輸入品の場合は原産国(水産物は水域名も併記してよい) が表示されます。 国産の場合は都道府県名や一般的な地名、 水産物では水揚げした水域名や、漁港などを表示してもよいことになっています。

表示される地名が加工された場所なのか、原料がとれた所なのか不明確でわかりにくい表示は禁止されています。原産国はその商品が実質的につくられた場所を指します。パッケージされた商品にラベルをつける、商品を容器に詰めたり包装する、商品を詰め合わせたり組み合わせる、 切断しただけ、 輸送または保存のための乾操などは国産と表記できません。


原料表示の正しい見方を身につける
原産地表示のウソ
添加物の知識を得ても、それがスーパーで手にした食品に入っているのか原料表示で判別することができなければ意味がない。

ただ、その「原料表示」には、添加物の表記法以外にも、ややこしいルールや、「慣習」のようなものがあり、正しく読みとるにはちょっとしたコツがいる。

まず原材料表示でわかりにくいのは、記載されているもののうち「添加物」がどれかということだろう。
よく間違えるのがたんぱく加水分解物、エキスだが、これは「食材」である。添加物はほとんどが調味料(アミノ酸等)以下に表示されているので覚えておくとよい。

とはいえ、この「アミノ酸」の表記自体もわかりにくい。添加物で、「アミノ酸」とだけ表示がしてあれば、それは化学調味料のグルタミン酸ナトリウムを単独で使った場合だ。
つまり、卓上にある味の素を使ったのと同じこと。ただし、「アミノ酸等」とあれば、味の素と一緒に、他の乳酸カルシウムなどの有機酸を使っているというわけだ。

表示で次にわかりにくいのは水産物である。
本来、国産品は漁獲した水域か養殖場のある都道府県、輸入品には原産国を表示する。
しかし、とれた水域が不明の場合は、水揚げされた港か港のある都道府県名でもいいことになっているので、表示だけ見ると、輸入魚でも国産と勘違いすることがある。もし「国産魚」を食べたければ、漁獲した水域が表示してあるものを選ぶことだ。

問題は、パック詰めされた刺身である。刺身の場合、それが一種類のみなら生鮮食品、二種類以上の盛り合せなら「加工食品」となる。
「加工食品」には添加物を使っていいことになっているので、したがって、二種類以上の刺身盛り合せなら、添加物を使っても問題がないことになる。刺身を買う場合も、表示をよく確認して、添加物の少ないものを選ぶようにしたい。

乾燥させた干物や加熱・味付けした魚介類は、すべて加工食品である。それから、よく「天然仕上げ」「天然風味」と表示されている水産物があるが、養殖ものにはこの表示はできない。
原産国表示では、袋詰めやパック詰めされた国が原産国となる。したがって、北朝鮮でとれたシジミでも中国でパックされて日本へ輸出されれば中国産である。

カット野菜など、ほとんど中国産野菜であっても、日本で袋詰めしていれば、袋詰めした県が原産地表示される。養殖魚は、ウナギなどの稚魚は中国からの輸入に依存しているが、成育期間の長いほうが原産地となる。これは生体で輸入された牛も同じである。

缶詰は最終的な加工を施した国が原産地となる。したがって、中身が外国産でも日本で缶詰にすれば国産となるのだ。ただ、商品には産地表示していないものが多い。

千葉県銚子のシンボル的存在が「大羽いわし」。この缶詰を巡って2003年に、大手水産メーカーと地元のメーカーとの間でトラブルがあった。地元で大羽いわしが不漁のとき、地元メーカーはアメリカ西海岸産のイワシを使い、「大羽」の名称を外したイワシ缶詰を作り、「アメリカ西海岸産」と表示し販売していた。

一方、大手水産メーカーは北アメリカ産のイワシを原料に、原産地表示なしに「大羽いわし」の名を付けた缶詰を売り出した。これに怒ったのが地元メーカーと地元漁連で二大羽いわし一のイメージダウンになる」として、大手水産メーカーに原産地表示の要望を出したのである。

これに対し、大手水産メーカーは、「サバ缶など、他の輸入原料を使った缶詰も当社では原産国表示をしていない」と、答えたのだった。
その後、大手水産メーカーと地元メーカーの話し合いで一件落着となったが、大手メーカーの缶詰の原料は、外国産でも原産国表示はされていないことが明らかになった。

あいまいな日本の食べものの表示
表示を見る際、騙されてはいけないのは、「カロリーオフ」「糖分控えめ」「減塩」「砂糖不使用」などの表示だ。これらの表示がされているのは「控えめと呼ばれるが、健康増進法の栄養表示基準によって、強調表示できる量は細かく定められている。強調表示の対象は、「熱量」「脂質」「飽和脂肪酸」「コレステロール」「糖類」「ナトリウム」で、食品と飲料では量が違う。

ほとんど含まれていない場合は、「ゼロ・レス・無・ノン」という強調表示が食品・飲料問わずできる。ただし、まったくゼロではない。たとえば、清涼飲料の場合100ミリリットル当たり5キロカロリー未満なら「ノンカロリー」の表示ができる。

「オフ・ライト・低・控えめ」などの場合は、カロリーで言うと、食品で100グラム当たり40キロカロリー以下、飲料で20キロカロリー以下となっている。

気をつけなければならないのは、いずれも100ミリリットル(飲料)、100グラム(食品)単位で表示してあることだ。清涼飲料のペットボトルは通常500ミリリットルだから、全部飲めばかなりの量になってしまう。必ず一本分に換算しないといけない。

よくある「甘さ控えめ」「あっさり塩味」「すっきり味」といった、味に関するものには、強調表示の基準はない。味は感覚的なものだからだ。牛乳の名称にも利用されている「おいしい」も同様である。
「果汁100%」「濃縮還元」と表示されているジュースの意味もわかりにくい。
「果汁100%」は、搾汁時そのままで水で薄めていないもの。

「濃縮還元」は、搾汁したものを、いったん濃縮したペースト状にして冷凍保存。ジュースにするとき、このペーストに水を加えて搾汁時の状態に戻したものをいう。

濃縮還元のジュースには輸入が多い。ジュースをそのまま輸入すると体積が大きくなりコストがかかるため、濃縮して輸送コストを下げているのだ。そして、日本で水を加えて元の濃度に還元して販売する。
どんな水で還元するのかはメーカーによって違うので、メーカーに問い合わせてみるといい。教えてくれないようなメーカーの商品は買わないことだ。

盲目的な「トクホ(特定保健用食品)」信仰にご注意
いわゆるトクホ(特定保健用食品には、1991年にできた制度で、体の生理作用を助ける成分が含まれると証明された食品に、「食事の脂肪吸収を抑える」「おなかの調子を整える」などの特定の保健用途を表示して販売することができる。
2007年の段階で、693品目がトクホとして許可されている。内訳は、おなかの調子を整える商品がもっとも多く、次いで、血糖値、血圧、コレステロール、歯の健康と続いている。




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