日本が輸入している食品一覧│穀類
米5%輸入
日本は、豊原瑞穂の国として、コメを主食とする。日本食は寿司をはじめとして、世界に冠たる健康食として世界的なブームとなっている。
しかし、この日本で1995年4月から2006年3月末までの11年間に日本国民が1年間に食べるコメの量に匹敵する723万トンのコメがミニマム・アクセス米として輸入されたことを知っている人はあまり多くないだろう。

ミ二マム・アクセス米とは、国内のコメ消費量の一定割合について輸入する機会を与えるというものであるが、政府は「義務輸入」だとして輸入を義務づけている。日本は泡盛の原料として一部タイ米を輸入する以外は、冷害による米不足に伴う緊急輸入を除いて、コメを輸入することはなかった。WTO協定を締結したことによって、コメの輸入が自由化され、輸入が解禁されたことによりミニマム・アクセス米としてコメの本格的輸入が始まったのである。

その結果、豊原瑞穂の国日本は、米の自給率が今や95%と100%を切り、コメを輸入する国になったのである。
この数年間で、日本にコメを輸出した国は、なんと言ってもダントツが米国で341万トン、次いでタイが165万トン、中国が91万トン、オーストラリアが94万トン、ベトナムが25万トンである。



小麦86%輸入
日本は547万2347トン(2005年)の小麦を輸入している。日本の小麦の自給率はわずか14%。86%を海外からの輸入に依存していることになる。
世界的に見ると日本はエジプト、ブラジル、EUに次ぐ世界で第4位の小麦輸入大国となっている。この小麦は、用途によって種類が異なっている

例えば、パスタ用に使われる小麦はデュラム小麦で、パン用に使われる普通小麦とは染色体の数も違う。ラテン語で硬いという意味もあるように、デュラム小麦は硬く、色も黄色っぽく、パスタの原料小麦として最適なものとなっている。
日本にはこのデュラム小麦が、23万6127トン輸入されているが、ほぼ全量カナダから輸入されている。

要するに日本で食べている国産スパゲッティやマカロニは、ほとんどがカナダ産のデュラム小麦で作られているわけだ。
オーストラリア産小麦は、普通小麦であるが、オーストラリアは日本の麺用に適した小麦を開発生産している。それを、ASW(ヌードル・ブレンド)小麦という。うどん、そうめん、乾麺などに使われる。

また、ラーメン向け麺や餃子の皮などもオーストラリア産小麦(PH)で作られている。オーストラリアからは、110万7053トン小麦が輸入されているが、ほぼ全量が麺用に使われている。

普通小麦は、全体で514万7326トン輸入され、先のオーストラリアを除くと、米国から310万2452トン、カナダ93万5025トン、フランスから2779トン輸入されている。これらの普通小麦は、パンや菓子、家庭用小麦粉などの用途に使われている。

では、国産小麦の比率は小麦粉製品ごとにどうなっているだろうか。
農林水産省によると国産小麦比率はパンで1%、うどんやそうめんなどの日本麺で約60%、中華麺などで約3%、菓子用で約20%、家庭用で約10%、みそ・醤油用で約20%となっている。日本麺用の6割が国産としても、例えば讃岐うどんなどでは95%ほどがオーストラリア産小麦を使っているように、うどんの種類によって国産比率も違うようである。



そば79%輸入
そばは日本の食文化を代表する食材である。時そばをはじめ、落語の題材として多く使われている。
江戸時代、そばはすべて国内産であったが今や、国内で生産されるそばは、3万2000トン。それに対して、輸入量は8万4934トン(2005年)にも及ぶ。自給率は少なく、国内流通のそばの8割が輸入そばということになる。

そして、輸入されるそばの84%が中国産である。後は12%が米国産、1.6%がカナダ産、1.3%がオーストラリア産となる。結局、国内で流通しているそばの66%、約7割が中国産そばということになる。中国は世界のそば生産の約2分の1を占めるそば大国なのである。

中国のそばの主産地は、中国そば生産の4分の1を生産している内モンゴル自治区で、日本向けのそばの多くはこの内モンゴル自治区で生産されている。
しかし、中国のそばの輸出量が06年は03年に比べて2割以上減少した。中国産そば価格が値上がりし、06年は03年の2倍の価格になっているのである。

中国産そばに依存している日本のそば屋は輸入量の減少と価格の高騰の直撃を受けている。なぜ輸入量が減少し価格が高騰したのか。その原因は、黄砂対策の植林振興で内モンゴル自治区のそば畑が森林に変わるとともに、中国国内のそば需要が増えてきているためである。

さらに、安全コストも上がってきている。中国産そばからは、基準値を上回る、自然界で史上最強の発ガン物質であるカビ毒のアフラトキシンB1が検出されるとともに、残留農薬等のポジティブリスト制の導入後の検査で残留基準を上回る有機リン系殺虫剤メタミドホスが2回も検出され、中国産そばの安全性に強い不信感が出されている。

そのため、中国国内でも事前検査体制を強めるとしているが、その検査コストも輸出価格を上げる要因になっている。
日本にも黄砂が飛来をしており、黄砂対策はしてもらいたいが、そのために日本のそばが値上げになるとは、皮肉なものである。


とうもろこし100%輸入
輸入数量は飼料用トウモロコシの10分の1程度であるが、様々な食品向けトウモロコシが日本に輸入されている。

2005年で生鮮スイートコーン(480トン)、冷凍スイートコーン(4万5170トン)、スイートコーン調整品(5万1710トン)、コーンスターチ用トウモロコシ(348万5840トン)、コーンフレーク用トウモロコシ(4万8598トン)、コーンクリッツやスナック用トウモロコシ(10万8772トン)が輸入されている。

生鮮スイートコーンを除いてその輸入先のほとんどは米国である。例外的なものとして、生鮮スイートコーンがオーストラリアと台湾からの輸入となっている。
冷凍スイートコーンは、米国(2万9174トン)以外にニュージーランドから1万1574トン輸入している。

食品向けトウモロコシの主体は、348万トン輸入しているコーンスターチ用トウモロコシである。コーンスターチは、トウモロコシでんぷんと言われ、食品加工には欠かせないものとなっている。パンのもちもち感を出すのに使われる増粘剤などもコーンスターチから作られている。

また、コーンスターチを加水分解して、甘味料にも使われている。このコーンスターチ用トウモロコシが、今、自然界で史上最強の発ガン物質であるアフラトキシンB1による深刻な汚染に見舞われている。05年の超大型ハリケーン・カトリーナによる被害で、熱帯地域特有のカビ毒であるアフラトキシンB1汚染が広がったのである。危機感を持った厚生労働省は、12月から米国からの食品向け輸入トウモロコシを全量命令検査とした。

検査結果は驚くべきものであった。違反率は1月の7.4%から6月には9.2%まで上がっていったのである。幸い命令検査なので、違反トウモロコシは全量廃棄処分となっている。だが、同じ時期、飼料用トウモロコシの輸入検査を行っていた農林水産省の肥飼料検査所(当時)は、全くアフラトキシンB1汚染はないとの結果を公表している。誰がそのような結果を信じるのだろうか。

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