ファストフードが早くて安い秘密は多量の添加物と農薬があるから
若者たちの食事に大きな影響を及ぼしているのが、ファストフードを中心とした外食産業です。
食糧自給率の低下とともに需要が伸びているのが外食産業です。いまや27兆円の売り上げです。

町中のいたるところにハンバーガーやフライドチキンの店が建ち並び、親子連れや若者たちが足を運んでいます。
ファストフードを中心とした外食産業が日本のあちこちにオープンしたのは、1970年大阪万国博覧会の年です。外食元年と言われています。ミスタードーナツ、ピザハットなどアメリカの味が次々と日本に上陸しました。

71年には、東京・銀座にマクドナルドが一号店をオープンしました。マクドナルドのキャッチフレーズは「本場アメリカの味を32秒でお出しできます」。子どもたちも含めて慌ただしい日本の世相にあったのか、開店初日から2000人の客が詰めかけました。
ロッテリア、モスバーガー、ウェンディーズなどのハンバーガー店だけではありません。牛丼の吉野家、小僧寿し、持ち帰りの弁当のほっかほっか亭、ファミリーレストランとさまざまな和風チェーン店も外食ブームの波に乗って各地に店舗をオープンしていきました。

ファストフードのうたい文句は、「早くて安い」です。
「早い」裏付けは、お店では調理しないことです。工場で作った調理済みのものを冷凍保存しておき、冷凍保存したものをお店に運び、お店では注文があると解凍して加熱するだけです。しかも工場で調理をし、お店に運ぶため、一か月程度は品質が劣化しないようにしています。

食材のうち化学変化を起こしやすい部分、傷みやすい部分は、はじめから除かれています。ミネラルやビタミンといった大切な栄養素はすでに除かれているのです。店のメニューにあるのは長期の冷凍保存に耐えられる食材、脂肪や蛋白質、炭水化物の固まりです。きわめて栄養バランスの悪い食べ物です。

また一か月も冷凍保存されたものは風味が欠ける心配もあります。そのため、香料を中心とした添加物を多量に用いて風味を補っています。これも気にかかります。
「安い」裏側には何があるのでしょうか。ハンバーガーのパン(バンズ)の原料には安いアメリカ産の輸入小麦やカナダ産小麦が使用されています。

輸入小麦は、輸送コストを抑えるために船便を使って常温で運ばれてきます。長い時間をかけて常温で運ばれると虫がわきやすくなります。虫の予防のため、収穫後にマラチオン、クロルピリホスメチルなどの有機リン系殺虫剤がふりかけられています。これで一年以上虫がわきません。いわゆるポストハーベストです。このアメリカ産輸入小麦が原料となっているため、ハンバーガーからは軒並み残留農薬が検出されています。

最も気にかかるのは、調理工場の製造システムです。大量生産と効率化に力を注ぐあまり、衛生管理がずさんになっています。「虫入り食品」事件がたびたび報道されるなど、異物の混入は珍しいことではありません。

HACCP(危険度分析による衛生管理)承認工場は食品衛生法が改悪されて、企業内に食品衛生管理者を置かなくていいことになっています。厚労省の検査もほとんどされていないのがその実態です。

ファストフードの早くて安い手軽さは慌ただしい生活に追われる若者たちにとって魅力でしょう。健康にどんな影響を及ぼすのか、アメリカのドキュメンタリー映画「スーパーサイズ・ミー」が明らかにしています。

日本でも毎年24万人の患者が生まれて、隠れた国民病と言われる味覚障害は、ファストフードや清涼飲料水、加工食品に使われている食品添加物が原因だと指摘されています。

ファストフードの栄養バランスの悪さに便乗して業績を伸ばしているのが、サプリメント(栄養補助食品)業界です。百貨店でもスーパーでも、山のように積み上げられたサプリメントコーナーがあります。業界の売上高はいま、1兆7000億円にもなっています。近い将来、3兆円の売り上げが予測されています。
3兆円と言えば、国民の主食であるお米の年間売上高とほぼ同じです。これは驚きです。

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